甲状腺疾患でお悩みの方へ
当院では、甲状腺専門医による専門的な診察・検査・治療を実施しております。
甲状腺と耳にされても、甲状腺とは何なのか? 甲状腺はどこにあるのか? 甲状腺はどんな働きをしているのか?など多くの疑問を持たれる方も多いと思います。
疑問点が多いだけ、異常を指摘された際には不安も大きくなることと思います。
心臓・肝臓・腎臓などと比べて、あまり聞きなれない甲状腺という臓器ですが、実は身体にとって非常に重要な役割を担っています。
甲状腺に対して詳しい説明、検査、診察を行い、時間をかけて丁寧に説明することにより、少しずつでも不安を取り除けるように努めております。
どんな小さなことでも不安な際にはお気軽にご相談ください。
院長 岡西 大介
甲状腺診察(初診)の流れ
問診
まずは詳細な問診を行います。
症状が出現したり健診で異常を指摘されたのはいつ頃なのか。現在の症状や不安や疑問点に関して詳しくお話を伺います。また、ご家族で甲状腺のご病気の方はいらっしゃるか。これまでされたご病気や現在飲んでいるお薬、アレルギーの有無など。今後の治療に必要な情報をお伺いします。
検査・診察
症状や健診で指摘された項目に応じて、必要な検査や診察を実施します。
甲状腺に関して必要な検査(ホルモン採血、尿検査、甲状腺エコー検査)などは基本的にすべて当日にお伝えし、その日のうちに治療方針を決めることが可能です。
※血液検査・エコー検査などを実施した場合は、2時間程度の時間を要します。
当院で治療可能な甲状腺疾患
- バセドウ病
- 橋本病
- 甲状腺機能低下症
- 甲状腺腫瘍(悪性が疑われ手術が必要な場合は総合病院へ紹介させていただきます)
- 破壊性甲状腺炎(亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎)
- 甲状腺癌術後の経過観察
院内で実施可能な甲状腺に関しての検査
- 甲状腺機能検査(FT3 FT4 TSH)
- 甲状腺自己抗体:TSH受容体抗体(TRAb:第3世代)
- その他の血液検査:肝機能や腎機能、電解質など
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甲状腺超音波検査(エコー検査)
甲状腺エコーは、的確な甲状腺診療に必須な検査です。
甲状腺の形、性状や腫瘍の有無もチェックし、 血液検査結果と合わせてバセドウ病や橋本病も的確に診断します。
当院では甲状腺エコーのエラストグラフィーを用いて甲状腺腫瘍の良性or悪性の診断に役立てております。
(良悪性の確定診断は穿刺細胞診にて病理診断となります。)
※エラストグラフィーは組織の硬さを赤~青の色の違いで表します。一般的に良性腫瘍は柔らかく緑色に近く、悪性腫瘍は硬いため、青く表示されることが多いとされています。 - 甲状腺穿刺吸引細胞診
甲状腺とは
甲状腺は、首の前側の喉ぼとけのすぐ下にある臓器で体の新陳代謝を促進する働きがあります。

特徴
- 右葉と左葉とそれを繋ぐ峡部で構成される
- 重さは20〜30g程度
- 上下方向に3〜5cm程度の長さ
主な機能
食事に含まれるヨウ素をもとに甲状腺ホルモンを作り血中に分泌します。
主な役割
体の新陳代謝を活発にする働きを担います。
甲状腺の疾患
甲状腺ホルモンの分泌量異常などから甲状腺異常が生じ、様々な症状や疾患が現れます。
甲状腺中毒症
甲状腺中毒症(こうじょうせんちゅうどくしょう)とは、体にとって必要以上の甲状腺ホルモンの存在により、全身の代謝が過剰に高まる疾患です。
バセドウ病
血液中に甲状腺を攻撃する自己抗体ができることで免疫異常が起こり、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される疾患です。男性よりも女性に多く見られる病気で、発症年齢は、20〜40歳が最も多く遺伝的体質や強いストレスの影響が関係あるとされています。
主な症状
- 甲状腺の腫れ
甲状腺全体が腫れる「びまん性甲状腺腫」が現れます。 - 眼球突出
眼球の後ろにある、むくみや炎症で脂肪組織や眼球を動かす筋肉の体積が増えるため、眼球が飛び出ます。 - その他
頻脈・手の指が震える・体温上昇・発汗過多 など。
- 無痛性甲状腺炎
何らかの原因で甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出て、一時的に甲状腺ホルモンが高くなります。 -
亜急性甲状腺炎
甲状腺に炎症が起き、痛みや発熱を伴います。 -
機能性甲状腺結節
甲状腺のしこりが甲状腺ホルモンを過剰に分泌することで、甲状腺機能亢進症を引き起こします。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症(こうじょうせんきのうていかしょう)は甲状腺ホルモンが減少し、体の活動性が低下する疾患です。
代表的な症状は以下があげられます。
- 慢性甲状腺炎(橋本病)
自己の免疫機能が甲状腺を攻撃することで甲状腺が腫れ、慢性的な炎症が続くことで甲状腺の機能が低下する疾患です。
甲状腺腫瘍疾患
甲状腺腫瘍疾患(こうじょうせんしゅようしっかん)は甲状腺に良性もしくは悪性の腺腫(しこり)ができます。
悪性の腺腫は、甲状腺がんである場合が多く、乳頭がん、濾胞(ろほう)がんなどに分類されます。
甲状腺異常の症状
