一般内科 / 生活習慣病 Lifestyle

健診で異常を指摘された方へ

健診後の再検査、治療をご希望の方は、健診データを持参していただき、当院で確認させていただきます。 治療中のご病気がある場合は、治療の記録やおくすり手帳も持参いただけますと参考になります。

当院で二次検査(再検査)を行った結果、治療が必要な状態であれば、生活習慣改善のアドバイスや薬物療法などを行います。入院加療や当院で実施できない精密検査を要する場合は、提携先の総合病院を紹介いたします。

具体的には、以下のようなことを行います。

血糖値の異常を指摘された方

糖尿病の可能性があります。
糖尿病なのか、糖尿病の予備軍(境界型糖尿病)なのか、必要に応じてブドウ糖負荷試験も実施します。
食事療法や必要に応じて適切な薬物療法も実施します。

糖尿病治療に関してはこちらをご覧ください。

高血圧を指摘された方

高血圧は基本的に症状はありませんが、その状態がつづくと動脈硬化が進みやすくなります。まずはご自宅での血圧を測定してただき、血圧を正確に把握して診断をつけることから開始します。必要に応じて24時間持続血圧測定も実施します。

高血圧の診断がついた場合、食事療法(減塩食を心がけるなど)や運動療法を指導すると共に、治療が必要と判断した場合は薬物療法(降圧薬)も行います。

コレステロールや中性脂肪の異常を指摘された方

特にLDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪が高いことが問題であり、放置すると動脈硬化進行の原因になります。まずは食事面の指導や適切な運動療法といった生活習慣の改善方法についてアドバイスいたします。これらでは改善が乏しい場合は、薬物療法も併せて行います。

尿酸値の異常を指摘された方

高尿酸血症は痛風の原因となる病気です。血管が痛んだり、腎臓への悪影響もあります。プリン体から尿酸はつくられますが、プリン体の過剰摂取量だけでなく食生活そのものや運動習慣なども重要です。まずはプリン体制限や飲酒量を控えるなど、生活習慣の改善が中心になりますが、必要に応じて薬物療法も検討します。

貧血を指摘された方

当院で再検査した結果貧血を認めた場合、その貧血の原因を調べる血液検査を行います。投薬による治療が可能であれば薬物療法を実施します。消化管からの出血による貧血が疑わるようであれば、必要に応じて消化器の専門施設へご紹介いたします。

肝機能(AST・ALT・γ-GTPなど)の異常を指摘された方

ウイルス性肝炎に罹っていないか、また他の肝障害の可能性を確認するための血液検査を行い、胆石や脂肪肝の有無を腹部エコーで検査します。

一般内科

風邪・腹痛・インフルエンザ・生活習慣病などの内科一般の診療を行っております。
お困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。

一般内科

生活習慣病とは

偏った食生活・運動不足・喫煙・飲酒などの好ましくない生活習慣の積み重ねによって引き起こされる病気の総称です。生活習慣病の代表的な病気として、糖尿病・高血圧症・脂質異常症・高尿酸血症(痛風)・心臓病・脳卒中などがあげられます。

糖尿病

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖(血糖)が増えてしまう病気です。
インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき将来的に心臓病・失明・腎不全・足の切断などの重い病気につながります。
また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などを起こすことがあります。

糖尿病

糖尿病は、原因によりいくつかのタイプに分けられます。

1型糖尿病

インスリンを作る膵臓の細胞が、何らかの原因で壊されインスリンが生成されなくなるため、日常生活を送るために注射でインスリンを補う必要があります。

特徴
  • 生活習慣の乱れが原因ではない
  • のどが渇く
  • 水分摂取が多い
  • 夜間含めトイレの回数が多い
  • 体重が落ちてきた
  • 倦怠感が強い

2型糖尿病

インスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなるために起こります。おもに中高年以降にみられますが、若年者の発症も増加しています。
日本の糖尿病患者の約90%が2型糖尿病とされています。
2型糖尿病になる要因は様々で、遺伝的な体質に過食・運動不足・肥満・ストレスなどの生活習慣や加齢といった要因が加わり発症するとされています。

特徴
  • 原則無症状
  • 生活習慣の乱れが原因
  • 食事・運動療法が基本

高血圧症

高血圧というのは、血圧が高いという1つの症状です。たまたま測った血圧が高いときには血圧が高いといえますが「高血圧症」とは言い切れません。高血圧症とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧を示す数値は、診察室での測定で最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上とされています。
高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして動脈硬化を起こしやすくなります。高血圧の状態を放置していると動脈硬化を促進し、脳卒中・心筋梗塞・狭心症・慢性腎臓病などの重大な病気につながります。

高血圧症

高血圧が引き起こす障害

血圧は気温の変化に影響し、寒いときは高くなります。冬場は暖房や防寒をしっかりしましょう。

  • 脳の血管障害
    血管が詰まる「脳梗塞」
    血管がやぶれる「脳出血」
  • 心臓の血管障害
    血管が完全に詰まる「心筋梗塞」
    血管が一部詰まる「狭心症」
  • 腎臓の血管障害
    血管がつぶれる「腎硬化症」

血圧が高い方の適切な食事法と注意点

血圧が高い方の適切な食事法と注意点

脂質異常症

「脂質異常症」「高コレステロール血症」「高脂血症」は、いずれも血液中の脂質成分が異常値になっている状態を指しています。

  • 脂質異常症:下記①②③のうち1つでも当てはまると、脂質異常症と診断されます。
  • 高コレステロール血症:①のLDLコレステロールが140mg/dL以上の状態です。
  • 高脂血症:①②のいずれか、または両方当てはまる状態です。
  1. LDLコレステロール(悪玉コレステロール):140mg/dL以上
  2. トリグリセライド(中性脂肪):150mg/dL以上
  3. HDLコレステロール(善玉コレステロール):40mg/dL未満

※空腹時採血のデータです。

「自覚症状がないから」「薬をずっと飲み続けるのが嫌だから」と放置すると血液中の脂質は増え続け、いわゆるドロドロ血液の状態になり、動脈硬化を引き起こす可能性があります。動脈硬化も自覚症状がなく、さらに放っておくと心筋梗塞や脳梗塞といった重篤な症状を招いてしまいます。

高尿酸血症(痛風)

高尿酸血症

尿酸の血中濃度が非常に高い状態を言います。

高尿酸血症

痛風

血液中の尿酸が増えすぎる(高尿酸血症)ことで、足の指・足首・膝などに起こる急性の関節炎です。

痛風

尿酸値が7.0mg/dLを超えた状態が高尿酸血症です。
高尿酸血症は、特に痛い・苦しいなどの症状はありませんが、高尿酸血症が長期化(尿酸値が高い状態を治療せず放置)すると尿酸が結晶化し全身で悪さをします。
関節に溜まれば痛風発作リスクを高め(高尿酸血症=痛風といってもいいほど発症確率は高い)、腎臓の中に沈着すると腎臓の機能を低下させます。老廃物を尿として排泄できない腎不全にまで悪化すると透析を受けなければなりません。尿路結石症は、尿路に石ができる病気で非常に激しい痛みを伴います。

高尿酸血症が原因で発生する疾患の説明